わからないからこそ対処する




冷たい、とか
痛い、とかいう感覚が
昔からほとんどなくて

足が真紫なのが
わたしにとって普通だったから

いいな、肌色の肌
なんでみんなそうなんだろう
そう思ってた

日常が
ストレスの固まり
と言われるものだったから
体の痛みは感じなくなったのか


痛いといっても
なおるものじゃないし
体の痛みって慣れてくる

お嬢さん
そう呼ばれる
ある婦人にいわれたことがある 

貴方はとても恵まれた所で
生活してるのよ

そうでしょうか
恵まれてるのかもしれない
でも
女はだまっとけ
価値はない
いうこときく存在

その頃は小さくて
言語化できなかったけど
この人も外側しかみてないんだなって

恵まれてる部分もあるだろう
有名な家
そういわれる家の中のことなんか
言えるわけもないし
それこそ何されるかわからない
子供に他に行く場所なんて
ないのだし
大人のいうことを人は信じるだろう
だっておじいちゃんは
芸術家
先生、と呼ばれる人

理解されない
心の痛みの方がよっぽど痛いし
刺さった針は抜けない

だから
体の痛みなんて
自分が我慢してたらいい
そう思うようになってくる

耳はずっと耳鳴りしてた
世界は
キーーーーーーンとした
音の膜に包まれてて

ぼんやりした子
といわれていた

うちが通ってた歯医者さんは
東洋医学が好きで
わたしが鍼灸師になるというと
嬉しそうで
ここ 合谷

歯医者では
有名なツボをおさえてくれた

小学生のころ
その先生がわたしをみてこういった

もしかして 耳鳴りしてない?

わたしはこういった
ずっとしてる
みんなそうじゃないの?

先生と母は驚いた顔をした

だってそれが
わたしの当たり前だった

先生
この子はぼんやりしてるんじゃない
聞こえてないんだ
耳鳴りがする原因ある


それから
親に叱られることが減ったようにおもう

その頃から親は
わたしを色んなところへ連れて行った
気功、導引術、鍼灸、仏教
なんとか治そうとしてくれた

ちがうから
家が原因だから

自由がないと
子供は遊ばないと
自由に話せる場所がないと

体がSOSをだす
これ以上行くと危ないよ

親はわかっていたのだろう
でも祖父になにもいえないから
外に答えを求めた

よくはならない
だって原因がとれてないのだから
それがあったからこそ

わたしは人を
支配しない
束縛しない
鳥を鳥籠にいれてはいけない
自由にさせて
その鳥がかえってきたくなるような
ふかふかのベッドと
おいしいごはんと
水を用意しておく

そうしたら
勝手に帰ってくるから
わたしがそうだったから
苦しかったから

うちにきたワンニャンは
みんなそうしてる


ルールはあるよ
ケンカはだめ
でもそれ以外は好きにしたらいいよ
話をもどそう

手先が冷たいのがわからない
もうそれは仕方ない
わからないのだから

わからないままほっておくと
手先の冷たい血が内臓に戻り
冷やしてしまうから

手先はあっためる
今日もカイロをもつ

あったかい飲みものをのむ
冷やさない
でも温めすぎると熱は頭に行き
めまいとなるから

頭寒足熱


内腿にカイロをはさむ
太い血管をあっためる
そこをあたためると
内臓をくるんでる膜のところへ血がいくから

痛みに鈍いなら
痛くなる前に先輩にみてもらう

simple is best





それに尽きる、ということです