プレゼント





わたしは3店舗しか
いきませんでしたけど


一番勉強になったママは





なごみの和美ママ



男の人を骨抜きにする


とはこういうことなのか







ママがくると

お客様が腰砕けなんですよね





手練手管



みんながママを追いかける



有名と言われてるひとたちが







着物が似合う似合う



強かで
憧れましたね



怖いというひともいましたが




それくらいじゃないと
ママになれないのです





ママに可愛がってもらって


売れるからですけど






ある日

明日、あいてる?








着物屋さんにつれていかれて




女の人たちが三人
三つ指ついてお座敷で座ってて


3人がかりで
着物、帯、を私にあてて



うん、いいわね




ママが選んだのは

白地に黒の竹の紋様
帯は黒に上品なラメがちりばめられ




すっとして

格好良かったんです





値段交渉を電卓でしてて

0が5つなのはわかりました






にこっ

誕生日プレゼントよ





後日

同い年のレースクインホステスが
興奮した顔で

昨日な
ママが五万のドレス買ってくれたんや




あぁ

ママはみんなにしてて
レベルでプレゼントをかえてる


ってことに気づいて



そう よかったね
すごいやん



とだけいいました




私はその着物を
大事にしていて


なかなか着なかったので





ママに

いつ着てくれるの?






大事な日にきます





ママは嬉しそうな顔をしましたが



着たのは

店を辞める日












ママは苦虫噛み潰した顔してました








お前性格悪いな



だって

いただいたんだから
一度は着ないといけない




その話は


次で書きます