思い出す 優しさ






おばあちゃんのおねえさん








すごい会社の大番頭だった







キレモノ








こう 話していた



あんたの
おばあちゃんは

綺麗で小町として有名だった






父は妹ばっかりおめかしさせて

連れて歩いてね




ワタシをつれていってくれなかった




あんたらも綺麗やけど


お父さんは
それはそれは綺麗な顔立ちの人でね





わたしは連れて行ってくれなかった


悔しかったから勉強したのよ








すごい人だった








わたしが小さなころにこういった

3億もったら小金持ち












25くらいかな

久しぶりに会った





母方の親戚が
おばあちゃんのところに集まった





おばあちゃんのベッドを
円で囲むかたちで





わたしが真ん中




なんで?









みんなが私をみて驚く








母の生写し









部屋中にあふれる

猫の小物








めずらしいのがいっぱい


きょろきょろしてたら










みんながね
わたしがすきだから


旅行先でかってきてくれるのよ
もういいっていってるのに





ふふ








おばあちゃんは

亡くなったおじいちゃんと会社をおこした






孫がうまれたら
全員預かった




子供らに仕事してきって




迎えにきたら
お金を渡した





預かってもらったのに
こんなのもらえない






みんなにおいしいもん
食べさせてあげなさい








おじいちゃんが亡くなって

おばあちゃんは施設に入ろうとした












家族が入らせなかった








こんなにしてくれたんだ









子供たちがずっと家で面倒をみた










おばあちゃんが
みんなに一万円ずつ配り出した







わたしは





もらえません

こんなにっていった








みんなの前なのに










コーヒー代や








多すぎます

こんなに飲めません








みんなで飲んだらいいんやで










だからメンバーにはこういう






手伝ってくれたら




相場より 多めにわたす




これを次育てたい子に使ってあげなさい











あなたに一円もはらわすつもりはないわよ













憧れのおばあちゃん







あぁなりたい






それが最後になった









おばあちゃんがなくなったの知ったのは

亡くなってから2年後










母がだまっていた










きいた




なんでいってくれなかった












母はこういった









なんであんたに

言わなくてはいけない