母は
人のお手本
のようなひとでした
表向きには出してませんでしたが
仏教を深く学び
家には曼陀羅や
シャーマンの法具もありました
ご相談
迷ったとき
話をきくひと
尊敬していました
たくさんのひとが
お母さんのところへやってくる
みなさん
ありがとうございました
そういって帰っていく
誇りに思ってました
でも
祖父がなくなり
経済的に傾きだし
鬱屈していた気持ちが
溢れだしたのでしょう
キッチンドランカー
家族を罵りだしました
目は据わり
ふらふらと揺れる身体
誰も家に帰らなくなります
祖母も出ていき
罵り続け
父が自殺し
母はもぬけの殻になりました
本当になにをいっても
動かなくなるのです
死にたい
というようになります
必死に止めました
そんなことお父さんは望んでない
人は脆い
基盤がないと
稼ぐ力がないと
大変なことになる
わたしはそう学び
稼がないと
そう思いました
兄弟は資格に走ったり
結婚したりで
支えたのはわたし一人でした
これがいけなかった
人に人は支えられない
重すぎる
だからわたしも壊れた
考えました
母のいった
なんのために生きてるのか
わからない
意味があるはずだ
調べに調べました
体はどうやってできている
心とは、なんなんだ
その全てがあったから
いまの私が作られていきました
毎日、ひとつずつのピースを
はめていくか、のような
私は今
母の跡を継ぐような形に
自然となり
けしてたおれない木のように
育ったかのような感覚です
ものすごく偉大な先生だったと
改めて母に思います
とても
感謝をしているわけです