会長が来る一年前
とてもとても小さな命が
うちに一月だけ訪れた
あんちゃん
歌舞伎町で一目惚れ
親友と話し
迎えるときめてから
いわれた
このこ病気があるんです
相談したらいわれた
うちらやったら治せるんじゃないか
これが間違いだった
来て３日後に夜中に倒れた
原因は親友が
加湿器の水蒸気を
体に直接あてたから
加湿器はつけてといったが
何故
体が冷えて倒れた
救急へいった
もどった
でも予断は許さない
獣医さんにいった
なんとか生かしたい
先生はこういった
あたりまえじゃないですか
黙ってた
言うたらあかんと
メンバーにもいわれたから
毎日病院に連れてって
お迎え行って
カルテをつけて
情報共有して
東洋医学で
なんとか助ける方法はないか
体がよわいと
薬も毒になる
私は奢っていた
今までのこを
みんな元気にできたから
救えない命もある、と
亡くなったとき
二人とも憔悴し
ゲージは片付けられた
昨年
必死でメソッドつくってた
病気にならない体をつくる
二週間ほど不眠不休
漢方のんで
夜中真っ暗のなか作業したり
頭を整理するために
壁に紙をはって
相関図をつくってた
24時間ずっと考えて
どうすればいい
必死だった
むりをしたのだから
右手がうごかなくなった
ボイスレコーダーにのこした
限界はくる
腕が動かなくなって
声がでなくなった
親友は私にいった
みてて気持ち悪かった
家で何もせず
遊んでばかりで
キレた
今までの全てが爆発した
全部話した
自分のせいであんが死んだと
なんであんが最初倒れたとき
ついてこんかった！
２回目倒れたとき
泣いてうごかんだけ
生きてるのに
まだ息してるのに
その間に病院いったら
助かったかもしれんやろ！
なんでわたしが指示するまで
動けんのや！
いうてるやろいつも！
壊れたものと死んだものは
私はなおせんのや！
自分が何したかわかってるんか！
知らんで済むんか！
全部私がいわんといけんのか！
なんであのとき早く
病院にいかんかったんや！
なんでいちいち
私が全部手配して
指示せなあかんのや！！！
考えろ！！
彼女は泣いた
私も泣いた
言わないと伝わらないのだ
知らないと変化できないのだ
命に対して責任がとれる
彼女はそういうふうにならないと
いけないのだ
わたしはもう
いつどこかへいくか
わからないのだから