また、はじめようじゃないか








いいお坊さんだった









優しくて
幼稚園経営してて








父が自殺したとき

走ってきてくれて







息を切らせて





なんでこんなことに









首についた縄痕






どうしていいか、わからない

わたしたち









手配してくれた







首はきれいにかくされて

まるで眠ってるみたいで






白いお花にかこまれて








弟は お父さんに弁当作った



母、はねこを抱えたまま動けない



白い顔をした、私








祈りがこもった 祝詞





茫然としている家族に


心を込めてお話をしてくれた











どれだけ慰められたか








一度なくなったうちの家を復興させる



違う形で









そう思って生きてきた








形になってきた



今度はお礼を




今度、会いに行こう







あのときありがとうございました




帰ってきました

お返しに来ました







改めて檀家にならせてください









お礼をつたえる









これからまた


はじまるのだと