ワタシのトラウマ




母のことを書かなければならない








うちは封建的な家で




徹底して嫁をいじめた








私もやられた






女には価値がない、と











女の癖に


嫁のくせに







母はよく







悔しい…






家の裏でないていた







一切自由のない










私は小さい時から

それをみていて






お母さんを守りたい、と思うようになり









学生の頃からお金をわたした

モノをわたした








母はワタシをたよるようになる







それができなくなった








逆に養わないといけない








母はキッチンドランカーだった



父が生きていた頃から


家をなじり
父をなじり
私をなじり
この世界をなじった





お前らのせいで不幸だ
















父が自殺したのは


母を殺してしまうと思ったからだ










子供たちは
この家を嫌い


家をでてって帰らなくなった







母にずっとなじられるからだ






祖父が死んで家は傾いた



そこから母がおかしくなっていった




母と二人の父は

毎日なじられ








耐えていた









何かで帰らなければならなかった実家





酔って母にいわれる





祖父母のせいで
父のせいで
お前らがいたせいで

離婚できなかった



お前らのせいだ!








言い返した






わたしはその血も入ってるんだ

父も祖父母も


その選択をしたのは貴方だろう







わたしはこういった

何なら今出ていけばいいじゃないか










でれないのだ










稼ぐ力











生きる力がないから










だから私は資格に走った












酔って寝た母と

入れ違いに父がきた






さっきはありがとうな






私は腹がたって
冷静ではなかった











父がこういった






この間


酔ったお母さんに
フライパンで殴られて



何にも考えられんくなって
お母さんの首をしめたもうた





こきって


変な音がして慌てて手を離したんや

お母さんは酔ってて覚えてないけどな






わしはお前らの
お母さんを殺しかけてしまった












なんなんだよ

この家は







フランスへ早く逃げたかった









わたしはぞんざいな返事をした










ひと月後

父は自殺した











わたしはあのとき

父の話をもっと
聞かなければいけなかった












だから

自分を責めた









だから

死ぬ気で働いた





今思い出した




忘れていた





辛かったから







泣くしかできない自分が


働くことで返そうとした





いや


忘れてしまいたかった






あのとき、なんで





どんなに嘆いても


父は返ってこない




話すことが、できない





わたしは


罪深いのだ