その先輩は
父が生きてきたころから
お世話になっていて
私の家のこと
全部だまって聞いてくれる
優しく諭してくれる
そういう人で
新地時代
二日酔いで何度も予約
飛ばしてすいませんでした
この場をお借りして
謝罪します
黒岩先生の一番弟子で
誰もが認める腕のかたです
でも謙虚なんですよね
理想の女房役、
鍼灸師、トレーナー、講師でもあります
話がそれましたね
でもいっか
私は大学卒業しても
一年間 黒岩先生を追いかけ回しました
丁稚奉公して
先輩のところに通い詰めました
この人たちみたいになりたいって
わかったのは
なれない
ということでした
この人たちの積み重ねてきた数十年
これからも一切手を抜かない
だから追いつけないってわかりました
じゃあどうすればいいんだろう
でもさ
先生たちも完璧じゃない
わたしにはわたしの
戦い方があるはずだって
フランスの国家資格をとろう
そうきめて
フランス語を勉強し
学費をかせぐために
親に頭を下げて
新地に入るわけ、です